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免疫

私にかんがえるに、免疫とはヒトと病原(となり得る)微生物、双方がつきあい方を学習するということである。
ヴィールスが進入する相手生物は一対一関係が厳密で、通常は別種生物に進入することはない。ところが稀にこの関係が崩れて、それまで無関係だった生物にヴィールスが進入することが起きる。すると進入された側の生物(ヒトなど)の免疫システムは未経験の知らない微生物と初対面して狼狽する。そこでとりあえずいろいろな方法を実験するのである。ヴィールスは一般に高温に弱いため人体はまずは体温を上げてなんとかしようとする。風邪を引いた際に熱が上がって苦しむのは、私たち人体のほうが行なっている反応で、進入ヴィールスが人体を操作しているのではない。だから原則として、熱を下げてはならないのである。
その他いろいろな防御反応を人体が試すが、それらどれもわれわれ自身にも大きな負荷がかかる。ふだん若くて健康な人ならいいが、病身で基礎体力が弱っている人は、自分自身の強い免疫反応に体力がついていけず、最悪の場合は死亡してしまう。
いっぽうでヴィールスの方も、知らない相手に、うっかり進入してしまったもののその先どうすればいいかまだ知識がない。ヴィールスは自分の遺伝子を持つ生物だが自分だけで子孫を残す能力がない。そこで他の生物細胞内に進入してヴィールスの子孫を作らせる。その目的からして相手が元気で長生きするほうが利益になるはずである。相手を死なせてしまったらヴィールス自身も死ぬのである。
そこで私はこういう両者がそれぞれに相手との交際の仕方を学習することが免疫だと思うのである。それは決して人体側だけの、微生物を死滅させるプロテクターではないのだ。「悪い奴」をやっつける攻撃兵器ではない。
相手を学習した人体は次回そのヴィールスがやってきた時、初対面のときのように試行錯誤して体力を消耗させる必要がない。その種のヴィールスに最適な対処法だけをすばやく実行すれば済む。ヴィールス側も学習に依って、相手生物を死なせず、健康に長生きさせて、その体内で自分の子孫を造ることが出来る。これが微生物側が身につけた免疫である。
人類のかなり多くの人の体内に、日和見ヴィールスというのが棲んでいる。体調を崩した時に唇の裏とか、口の端っこのところにぶつぶつができる。これは日和見ヴィールスの一つであるヘルペスというのの仕業だ。日和見ヴィールスは普段は人体にこれといって悪さをしない。私たちが幼児の頃に人体に入って、私たちが死亡するまでおとなしくしているらしいのである。もちろん、その何十年かの期間、自分の子孫を製造していることと思うが、人体にこれといって悪さをしない。これらが人体と微生物それぞれが学習した免疫システムだと思うのである。
11/09/2022 19:11
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